WEB版あいちゃん便り
世界初の1日1回上下眼瞼に塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤
「アレジオン®眼瞼クリーム0.5%」
―世界初の1日1回上下眼瞼に塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤―
世界で初めての1日1回上下眼瞼(眼周囲)へ塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤で、1日1回、投与部位となる上下の眼瞼に指で直接触れながら塗布することで、アレルギー性結膜炎に対する治療効果を発揮するものです。
日本では、2024年5月に発売開始になり、昨秋の学会でもセミナーのトピックスとして、取り上げられていおり、眼科医・耳鼻咽喉科医・皮膚科医の先生たちが注目している新しい形のお薬です。
もともと点眼薬として使われていた薬の成分をクリームにしたものなので、効果は保証されており、薬の形態を変えても重篤な副作用は認められていませんので、安心してお使いいただけます。
この薬の利点
1日1回クリームをまぶたに塗るだけなので、
・毎日忘れずに塗布する習慣がつけやすいので効果が得られやすい
・点眼を嫌がる方(例:子ども)やうまく点眼できない方(例:高齢者)などにも使い易い
・夜に塗布して寝ると夜間に経皮吸収されるので、化粧崩れを気にしなくて良い
・コンタクトレンズに点眼剤による汚れが生じにくい
当院では、アレルギー性結膜炎で、就寝中に無意識に眼をこすっていたり、布団に顔をこすりつけたりするため、まつ毛がいつもブチブチと途切れてしまっている患者様に処方してみました。
彼女は、お風呂の後に、スキンケアの一環として「アレジオン®眼瞼クリーム0.5%」を両まぶたに塗布して寝るようにしたら、薬を毎日忘れずに使えるようになり、かゆみが抑えられている状態を作れているようで、まつ毛が伸び始めています。自覚的にもかゆみは生じておらず症状が安定しているとのことです。
塗り方のポイントは、
1,両まぶた分(指の1関節分程度)クリームを出す
2,両手の人差し指と中指にクリームを取る
3,眼を閉じて、両まぶたにクリームをやさしく塗り広げる
(ゴシゴシ塗り付けてしまうと、刺激でかゆみを誘発するので擦るのはNG)
※余ったクリームは、顔や手など他のかゆみを感じる部分に塗っておきましょう
「アレジオン®眼瞼クリーム0.5%」の欠点
お薬代が少し高い
世界初の技術が結集された薬なので、仕方ないかな?と個人的に感じています。
花粉症の時期だけ、とてもつらい状況を緩和するためになら、ちょっと頑張って支払うだけの効果はあるだろうとは思います。
興味のある方は、是非診察時に、お声がけください。