WEB版あいちゃん便り
今年もスギやヒノキ花粉の飛散が多くなりそうです
昨年の夏は、とても暑く、暑い時期も長かったことは皆さまも記憶にあると思います。
スギやヒノキをはじめとする、木々たちも生物です。
猛暑に耐え、生き残るためには子孫を残さねばなりません。
実際の観測データでも、前年の夏の気温が高く、高温の時期が長い場合、翌年の花粉の生産量は増え、それに比例して飛散量もを多くなる傾向があるそうです。
花粉を飛ばすことで、シビアな状況を乗り越えようとするってことですね。
今年は、
スギ花粉・・・2月中旬から (飛散のピークは、2月下旬から3月中旬)
ヒノキ花粉・・・3月中旬から (飛散のピークは、3月下旬から4月中旬)
との予測が出ています。
当院では、患者様に「プロアクティブ療法」をお勧めしています
プロアクティブ療法とは、症状が出始める2週間前から点眼剤を定期的に使用するというものです。昔は、眼のかゆみなどの症状が出たら、その症状を抑えるために点眼をするという考え方が一般的でした。今は予防医学の観点から、目のかゆみを抑えるためには、症状が出る前から点眼を開始する方が、効果が得られやすいというエビデンスがあります。
プロアクティブ点眼により
① アレルギー反応や炎症、免疫反応などの生体防御機構において重要な役割を担う免疫細胞であるマスト細胞の活性化を抑える
② アレルギー症状の原因となるヒスタミンが、神経に存在するH1受容体と結合すると「かゆみ」として認識されるため、かゆみスイッチ(H1受容体)をヒスタミンより先に点眼薬(抗ヒスタミン薬)でブロックすることで、かゆみなどの不快な症状を緩和する効果を得る
③ 眼に生じているわずかな炎症を早い段階で抑える
効果があります。
症状が出始め、悪化し、つらい思いをする前に、事前に対策を講じましょう。