WEB版あいちゃん便り
目は紫外線に弱い???①【角膜病変:紫外線角膜障害】
春の陽気を通り越し、熱く感じられる日も増えてきました。
春は、真夏より紫外線が多く降り注いでいると言われています。
「紫外線が原因のひとつ」と言われている目の病気は、実は結構多いんです。
ヒトが「モノを見る」には光を感じなければなりません。
目の奥底(眼底)にある細胞(視細胞)の中には、光を感じやすくするための細胞(杆体細胞)が存在します。
光を感じるための細胞なので、光の影響を受けやすいのは当然と言えば当然ですね。
影響が出る目の部位ごとに、生じる病気をみていきましょう。
【角膜病変】 電気性眼炎=紫外線角膜障害
≪病態≫
紫外線の影響によって皮膚に日焼けが生じるように、目に影響が生じた状態を電気性眼炎と呼びます。目の表面の角膜がやけどをしている状態。
日焼けしやすいスポーツ(マリンスポーツ・スキーなど)をした後に発症しやすいです。そのほかには、溶接工や殺菌灯、日焼けサロンの利用後に発症することも。
≪症状≫
目の強い痛み、腫れ、充血、涙があふれるほど出る、
目が開けにくくなったり、違和感やものが歪んで見える、
一時的に視力低下を感じたりまぶたが震えなど。
電気性眼炎は、紫外線に暴露されてから数時間から半日経ってから発症します。
例)日中にマリンスポーツを楽しんだ→その日の夜に眼が痛くて開けられなくなった
角膜障害(やけど)の程度にもよりますが、翌日には、症状がかなりマシになったと言われる方が多いです。概ね数日の経過でほぼ改善します。
≪予防≫
外でスポーツをする際には、帽子やサングラスを忘れずに使用しましょう。
大量のコピーを、コピー機の蓋をせずに使用していた際にも電気性眼炎になります。
つい数枚なら大丈夫か、、、という気になりますが、油断大敵です。
「太陽を見てみた」なんてのは論外です。絶対にやめてくださいね。
※次回は、【結膜病変】について です。